World Cup 2010

ワールドカップも終わっちゃったね。スペインとオランダの決勝戦というのもなかなかドラマチックな感じで、初のアフリカ大陸での開催らしい結果となったね。

まあ、もっとも、そんな思いにふけるほどサッカー大好き!ってわけではなく、なんとなくのお祭り感というものに便乗していただけで、日本戦以外の試合なんか数えるほどしか見てないわけだけれど、それでもまあ、今回の大会を通じて、色々と世界を見ることができたことは面白かった。

まず第一に、リアル北斗の拳と噂された南アフリカという国で、本当にちゃんとした大会運営ができるのだろうか、そして邦人サポーターたちは安全に帰国することができるんだろうかという心配や不安は、ニュース報道なんかを見る限り、ほぼ問題なかったようだね。アパルトヘイトの名残とか、貧富の差とか、部族間問題とか、まあ色々とあるんだろうけれど、テレビで見る限りは、みんな陽気で、仲良さげにヘルメットを使った応援グッズを作ってたり、あとなんといってもブブセラという人類の起源と言われるアフリカらしいプリミティブな楽器が脚光を浴びたりとか、まったく縁のないアフリカという地域を、この大会を通じて知ることができたのはひとつの発見だった。

次にオフィシャルスポンサーの状況。こういうところには世相が反映されるもので、今回はハングルや普段見かけない書体の漢字を、ピッチ周囲の広告で目にすることが多く、アジア諸国の成長とそれに少し乗り遅れている日本経済というのを(まあソニーが頑張ってたけれど)感じざるを得なかった。

最後に各国選手たちの構成。なんだかんだ言っても以前はその国ごとの事情はともかくとして、それなりに人種に統一感があったように思えるけれど、今回は欧州のチームに普通に有色系の選手がいたりして、移民政策の効果なのかな、と思ったり。まあよくあるチーム強化のための作戦かもしれないけれど、でもこれからの世界を考えると、今後はそういうことがどんどん増えていくのかなとも思う。本当にガンダム連邦軍みたいな感じになっていくんだなと思ったり。そう思うと、広い海に囲まれたこんな小さな島国でガラパゴス的にやっていくというのは、本当に非現実的なことかも知れない、とも思ったり。

まあ、今回は、ジャパンに対する関心の低さもあって、当初は、従来以上にほとんど興味がなかったんだけれど、色々と楽しませてもらったな。4年後はいったいどこで、どんな感じで、僕は応援しているのかな。