異邦人

夏の恒例が(結果はどうあれ)終わったので,かといって英語学習に戻る気にはならず,とりあえず読書でもするか,ということでカミュの異邦人を読むことにした.薄くて丁度いいし.

これも新潮の100冊の一つで,学生時代に買ったもの.今調べたら,今も継続してずっと新潮の100冊にエントリーされてるみたい.そのくらい重要な小説なんだろう.
まあ,そういう「なんだろう」っていうリアクションからわかるように,ちょっと難しすぎて,今の僕にもよくわからないんだけれどね.
学生時代,本当にこれ読んだのかなあ?全然記憶にない.紙面もすごくきれい.確かに古い文調なので,きっと読むだけれでもすごく苦労しただろうな.
そういう意味では,今のほうが忍耐強くなったせいか,それほど苦も無く読むことができた.まあ,小説に教訓めいたものを求めなくなって,日常的な内容を受け入れられるようになったからだろう.
いろんな部分でなるほど,と思う部分はあるけれど,やっぱり,最近のテクニカルな文章と比較すると盛り上がりに欠けるというか,前後のつながりに物足りない感はある.ちょっと強引.まあ時代背景や当時の様子を全然想像できていないからだろうけど.
まあ,一般教養なんでしょうね.さらに時間が経ってから読むと,また違うのかもしれない.

異邦人 (新潮文庫)

異邦人 (新潮文庫)