偕楽園

東京から見ると、茨城県は農業であれ、工業であれ、大きな生産地の一つであり、それだけでなく学園都市としての顔も併せ持つから、そういう意味では訪問することが多い地域で、大概のところには行ってると思っていたけれど、水戸市に行くのは今回が初めて。そんなわけで少し時間もあったから、少し市内のほうを流してみようと、水戸駅を目指した。県都だし、御三家だし、しかも関東圏なんだから、どんな大きな都市かと期待していたけれど、思っていたほどではなく、少し落胆。その一方で、日中とは言え、駅前にもかかわらずほとんど車の渋滞がないというのが驚きで、じゃあせっかくだからと思い、偕楽園のほうに足を伸ばしてみた。もちろん軽く通り過ぎる程度と考えていたけれど、いい感じの川沿いには、無料らしき駐車場があったので、思わず立ち寄り。本当に無料だった。びっくり。
この川沿い、予備知識はなにもなかったのでわからなかったけれど、となりの湖と併せて、天気のよい、休日に散歩なんかしたらさぞ気持ちよさそうなところで、無料駐車場と併せて、先ほどとは一転、急に水戸市のことが好きになった。

写真にするとなんの変哲もない状況だけれど、普段はコンクリートジャングルに閉じ込められて(まあ、それはそれで好きなんだけれどね)、こういう風景を見慣れていないから、思わず和んだ。
こんな調子ならもしかしたら偕楽園もただで入れるのかも、と思い、陸橋を渡る。目の前には偕楽園駅。ってなんかそのままの名前だな。

そしてさらに進むと偕楽園

この門構えは確実に金取られるな、と恐る恐る近づいたら、あっさり入ることができた。えっ?って感じ。

こういう庭園というと、僕には兼六園というフォーマットが染み付いているので、池や山や小川や石があるようなものを想像していたけれど、どちらかというと城址公園みたいなお花見をするところという印象で(勿論時間の関係でほんの少し眼にした印象でしかないけれど)、この日は季節はずれでほとんど来場客もなく、庭師さんたちがせっせと作業に取り掛かっていて実に静かな佇まいだったけれど、梅の開花の時期にはきっとにぎやかなことだろうね。
園内にはたくさんの由緒ある梅があるようだけれど、大きくて、なんとなく雰囲気のある木を一枚。

今度は時間のあるときに、そして梅が咲いているときに来てみたいね。